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ICLの年齢制限は?

何歳頃から何歳頃まで手術を受けられるのか、ICLの年齢制限について解説しています
目次
樋口 亮太郎院長

監修医師
「金沢文庫アイクリニック」
樋口 亮太郎 院長

本メディアは金沢文庫アイクリニック樋口亮太郎院長の監修のもと制作しています。

過剰な矯正を避けることで老眼の影響を軽減し、患者の将来を見据えた治療を重視する金沢文庫アイクリニック。

白内障をはじめとする内眼手術(眼内手術)の実績は2014年から2025年2月の間に32,000件にのぼり、確かな技術と豊富な手術経験を持つ。

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1991年 佐賀医科大学医学部卒業、横浜市立大学医学部付属病院臨床研修医
1993年 横浜南共済病院眼科
1995年 横浜赤十字病院眼科
1996年 横浜市立大学医学部眼科助手
1999年 米国ハーバード大学医学部Schepens Eye Research Institute研究員
2002年 Research fellowship certificate, Harvard Medical School
2002年 横浜市立大学医学部眼科助手復職
2002年 横浜南共済病院眼科 部長
2003年 医学博士(横浜市立大学医学部)
2014年 金沢文庫アイクリニック開設

ここでは、ICLの年齢制限について解説しています。何歳頃から何歳頃まで手術を受けられるのか、その理由とともにくわしく説明しているので参考にしてください。

ICLの手術可能な年齢は18歳以上

ICLの手術は、18歳未満は適応外とされています。その理由は視力の不安定性にあります。

以下の2つの理由により視力がまだ安定しているとは言えず、手術後に度数が変化してレンズの摘出・交換が必要になる可能性が成人より高いため、適応から外されているのです。

眼の成長が終わっていない

眼の成長は、身体の発達に伴い、成人するまで進むのが通常です(もちろん個人差はあります)。近視と深い関係があると言われている「眼軸」も成長期に伸びやすく、視力も変動しやすい状態にあると言えます。

ストレスによる影響を受けやすい

18歳未満では、いろいろな外部環境によってストレスを受けやすいと言われています。そうしたストレスは、視力にも影響を及ぼす可能性があるのです。

45歳くらいまでに行うのが望ましい

ICLの手術は、45歳頃までに行うのが良いとされています。その理由は、この年齢辺りから、老眼の影響を受けやすいうえ、白内障など加齢に伴う目の疾患にかかりやすくなるからです。

また、糖尿病などの全身疾患にかかる可能性も上がり、こうした疾患がある場合には手術が身体に及ぼす負荷が高くなるためICLの手術は行えません。

45歳以上も治療はできる?

日本のガイドラインでは45歳未満が推奨されていますが、今日では45歳以上でもICLの手術を行うことは普通です。その理由は特に強度近視の方など、たとえ45歳を超えていても、手術のメリットが大きいからです。

ただし「老眼鏡をかける必要は出てくる」ということを頭に入れておきましょう。ICLは水晶体を残したまま行える手術のため、水晶体の機能が衰えることで発症する「老眼」になる可能性は変わらずにあります。

老眼になった場合には、近くのものを見る際に老眼鏡が必要です。つまり、せっかくICLで夢の裸眼生活を手に入れたのに、近くを見る時には結局老眼鏡をかけなくてはならない…ということになってしまうのです。45歳以上でICLの手術を考えている場合には、このことをよく検討した方が良いでしょう。

ICLを受けることができる条件のまとめ

年齢と視力の安定性

眼の健康状態

全身の健康状態

屈折異常の程度

これらの条件を総合的に満たすことが、ICLの適応となります。ただし、最終的な判断は専門医による詳細な検査と診断に基づきます。手術を検討される場合は、専門の眼科医にご相談ください。

ICLと年齢に関するよくある質問

Q:ICLは何歳から受けられますか?
年齢制限があれば伺いたいです。

A:手術を検討される際に、年齢は確かに気になるポイントですよね。医学的な観点から、手術に適した年齢についてご説明します。

まず、ICLは原則として21歳以上の方が対象となります。

21歳未満の方が手術を受けられない主な理由

21歳未満の方は、まだ視力が安定していない可能性が高いため、手術の対象から外れています。これには、主に以下の2つの理由があります。

眼の成長がまだ終わっていないため

私たちの眼は、体の成長と同じように、大人になるまで成長を続けます(もちろん、個人差はあります)。

特に、近視と深い関わりがあるとされる「眼軸(がんじく)の長さ」(眼の奥行の長さ)も成長期に変化しやすく、それに伴って視力も変動しやすい状態にあるのです。

もし成長途中で手術を受けてしまうと、将来的に視力が変わってしまい、せっかく入れたレンズの度数が合わなくなる(ピントが合わなくなる)可能性があります。

その場合、レンズの取り出しや交換が必要になることも考えられます。

ストレスによる影響を受けやすいため

一般的に18歳未満の多感な時期は、勉強や友人関係など、さまざまな外部環境からストレスを受けやすいと言われています。

実は、こうしたストレスが視力に影響を与える可能性も指摘されているのです。

Q:ICLの手術は何歳までに行うのが望ましいでしょうか?

A:ICLは、一般的に45歳頃までに行うのが望ましいとされています。

45歳頃までが望ましいとされる理由

この年齢になってくると、多くの方が老眼の影響を感じ始めます。また、白内障(眼の中のレンズの役割をする部分である水晶体が濁る病気)など、加齢に伴う眼の病気にかかりやすくなる時期でもあります。

さらに、糖尿病のような体全体の病気(全身疾患)を発症する可能性も高まります。こうした病気をお持ちの場合、手術が体に与える負担が大きくなるため、ICLを行えないことがあります。

45歳以上でも手術は受けられますか?

日本のガイドラインでは45歳未満が推奨されていますが、最近では45歳以上で手術を受けられる方も増えています。特に、非常に近視が強い方などにとっては、45歳を超えていてもICLのメリットが大きいと考えられるためです。

ただし、大切な注意点があります。それは、「老眼鏡をかける必要が出てくる可能性がある」ということです。

ICLは、ご自身の水晶体を残したまま行える手術です。そのため、加齢によって水晶体のピント調節機能が衰えることで起こる「老眼」になる可能性は、手術を受けても受けなくても変わりません。

つまり、ICLによって遠くがよく見えるようになり、夢の裸眼生活を手に入れたとしても、老眼が進行すれば、本を読んだりスマートフォンを見たりする際には老眼鏡が必要になる…ということが起こり得るのです。

45歳以上で手術をお考えの場合は、この点をよくご理解いただいた上で検討されることをお勧めします。

Q:年齢以外に、ICLの手術を受けるための条件はありますか?

A:はい、手術をお受けいただくためには、年齢だけでなく、いくつかの条件を満たしている必要があります。安全で効果的な手術を行うために、事前の検査でこれらの条件を詳しく確認します。

1. 年齢と視力の安定性

年齢: 先ほどお話ししたように、視力の安定性や老眼の進行などを考慮し、一般的には21歳から45歳くらいまでが良い適応とされています。

視力の安定性: 少なくとも過去1年間、近視や乱視の度数が大きく変動していないことが大切です。

2. 眼の健康状態

前房深度(ぜんぼうしんど): 角膜(黒目の表面の透明な膜)から虹彩(茶目の部分)までの距離のことです。この距離が2.8mm以上必要です。レンズを安全に挿入するためのスペースが十分にあるかを確認します。

角膜内皮細胞密度: 年齢に応じた基準値を満たしている必要があり、例えば21~25歳の方であれば、1平方ミリメートルあたり2800個以上が目安とされています。この細胞が少ないと、将来の眼科手術で角膜が濁ってしまうリスクがあります。

眼の病気の有無: 白内障、緑内障(視野が狭くなる病気)、網膜(眼の奥にある光を感じる膜)の病気、ぶどう膜炎(眼の中に炎症が起こる病気)など、他の眼の病気がないことが条件です。

3. 全身の健康状態

全身の病気: 全身のさまざまな臓器や組織に炎症が起こる病気の総称)などがある場合は、手術後の傷の治りが遅れたり、手術そのものが体に負担をかけたりする可能性があります。そのため、こうした全身の病気がないことが、ICLの手術を受けるための条件の一つになります。

妊娠・授乳中でないこと:妊娠中や授乳中は、ホルモンバランスの変化によって視力が一時的に不安定になることがあるため、この期間中の手術は避けられています。

4. 視力矯正の必要な度数(近視や乱視の強さ)

近視: 一般的に、近視の度数が-3.0D以上の方が対象となります。特に-6.0D以上の強い近視の方に適していると言えますが、-15.0Dを超えるような極度の近視の場合は、より慎重な判断が必要です。

乱視乱視の度数が4.5D以内であることが望ましいとされています。また、メガネと違い眼内で回旋するリスクがあることは理解しておく必要があります。

手術を受けられるかどうかは、年齢や目の状態など、いくつかの条件を満たしていることが目安になります。

ただし、ここで紹介したのはあくまで一般的な基準であり、最終的な判断は、専門の眼科医による検査と診断に基づいて行われます。

ICLにご興味がある方は、まず専門医に相談し、ご自身の目の状態を詳しく調べてもらうことが大切です。その上で、医師としっかり話し合い、納得できる治療法を選んでいきましょう。

監修
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老眼のデメリットよりも遠くが見え続けることに
メリットを感じる方にはICLを受ける価値があるでしょう
樋口 亮太郎 院長
樋口 亮太郎 院長

加齢による老眼の進行や白内障の発症を考えると、経済的な恩恵の観点で考えれば若いうちに受けておいた方が良いでしょう。

ただし、40歳以上だからといって遅くはありません。経済的な考えも必要ですが、老眼が進行して老眼鏡が必要になった場合でも、ICL手術による近視矯正力は変わりませんので、遠くのものは見え続けることができます。そこにメリットを感じる方であれば十分価値のあるものと言えるでしょう。

なお、当院では50歳未満の方に手術を行っています。

当サイト掲載の医療行為(ICL手術)について

■ICL手術に通常必要とされる治療内容
・手術前:適応検査、術前検査
・手術当日:ICLの挿入手術
・手術後:検査・診察
■治療期間・回数:10分程度の日帰り手術(1回)
■標準的な費用:65万円程度(※2024年3月時点で当編集チームが独自調査した結果)
■主なリスクや副作用
・ハロー・グレアと呼ばれる、夜間の光のにじみやまぶしさを自覚することがあります。
・術後に傷口から細菌が入ることにより、眼内に炎症が起こることがあります。

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