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ICLのリスクや合併症は?

目次
樋口院長
監修医師
「金沢文庫
アイクリニック」
樋口 亮太郎 院長

本メディアは金沢文庫アイクリニック 樋口亮太郎院長の監修のもと制作しています。

過剰な矯正を避けることで老眼の影響を軽減し、患者の将来を見据えた治療を重視する金沢文庫アイクリニック。

白内障をはじめとする内眼手術(眼内手術)の実績は2014年から2025年2月の間に32,000件にのぼり、
確かな技術と豊富な手術経験を持つ。

はじめに

ICLを検討する中で「リスク」という言葉に不安を感じるかもしれません。
大切な目に関わる手術ですから、心配になるお気持ちはよくわかります。

まず「リスク」とは「起こりうる可能性」や「不確実性」を表すということをご理解下さい。
言い換えれば「予期しないことがおこる可能性」ということなのです。

こういった「予期しないこと」のうち、手術の結果に良くない影響を与えるものを「合併症」といいます。 

どの手術でも合併症がゼロになることはなく、ICLも例外ではありません

とはいえ、ご自身の手術となればやはり「もしも」を考えて不安になるのは自然なことです。

私たちはそうしたお気持ちに寄り添い、合併症の可能性や万が一の対策をご説明し、
安心して治療をご検討いただけるよう努めています

この情報が皆さまの抱える不安を和らげ、納得して次の一歩を踏み出すための一助となれば幸いです。

感染症のリスクが生じる

内眼手術であるICLは、角膜表面に対する外眼手術のレーシックと比較して、眼内の感染症リスクがあります。

コンタクトレンズやメガネと比べても、ICLが持っている一番大きな問題であるとも言えます。

クリニックを選ぶ際には、クリーンルームを備えた手術室があるかなど、管理体制をチェックして安全に手術を受けられる環境が整っているところを選びましょう。また、術後の点眼や安静の方法など、注意事項を医師からしっかりと説明を聞いて、守ることも大切です。

ICLのリスクについて

眼内にレンズを挿入することの違和感

ICLは、眼内にレンズを挿入する手術です。知覚の敏感な目の表面に装着するコンタクトレンズのように、長時間の装用によって違和感を覚えることは少ないと言われています。

手術後の生活に制限がある

ICLには感染症のリスクが伴います。これを予防して術後の経過を良くするために、手術後は日常生活におけるいくつかの制限が設けられるのが一般的です。

たとえば、仕事やスポーツに関する制限、入浴に関する制限、車の運転に関する制限などです。

どれも重要な注意事項なので、必ず医師の指示に従いましょう。こうした術後の注意事項をしっかりと守れば、必要以上に心配することはありません。

近視や乱視は予防できない

ICLは、近視や乱視といった屈折異常を矯正するための手術であり、予防するものではありません。

そのため、何かしらの原因で、近視が進行してしまう可能性もあります。また「スマホ老眼」と言われるように、近距離でスマートフォンを使い続けることにより目の筋肉が凝り固まり、ピントの調節が正常にできなくなってしまうこともあり得ます。

加齢により老眼が発生する

ICLでは加齢による老眼の進行は止められません。老眼の程度にもよりますが、近くのものがどうしても見えづらい場合は老眼鏡など遠視を矯正する対策が必要になります。

ただし、老眼が発生しても、ICLで改善された近視や乱視の矯正力は変わらないため、引き続き遠くのものは見続けることができます。

ICLに関するよくある疑問

Q:ICL後、数十年経って影響が出ることはありますか?

A:長期間に考えると、「白内障」「緑内障」「角膜内皮細胞の減少」が起こりえます。ただし、
現在では、中央に穴があるレンズを使っているため、
これらの発症リスクは極めて低く抑えられております

1. 加齢による白内障

白内障は加齢とともに誰にでも発症する病気ですが、レンズが水晶体に近い位置にあるため、症例によっては、白内障が進行する可能性は否定できません。

2. 緑内障のリスク

レンズを挿入すると、まれに眼圧が上がりやすくなることがあります。定期検診で眼圧をチェックすることで早期に対処できますので、しっかり受診することをおすすめします。

3. 角膜内皮細胞の減少

角膜(黒目)の内側にある「内皮細胞」が長い年月で減少する可能性がわずかにあります。

まとめると、ICLは長期的にも高い安全性と安定した視力を期待できます。

しかし、白内障や緑内障などのリスクを考慮し、年に1~2回は定期検診で目の状態を確認することをおすすめします。

Q:ICLで失明のリスクはありますか?

A:目の手術となると、失明のリスクに対して不安を感じる方も多いかもしれません。

しかし、ICLによる失明のリスクは非常に低いとされています。

特に注意したいのは「感染症」で、もし術後に目の中に細菌が入ってしまい重症化すると、最悪の場合、視力に重大な影響が及ぶことがあります。

とはいえ、感染症の発生率はかなり低く、さらに以下の対策でリスクを大幅に軽減することができます。

  • 衛生管理
    手術中および術後は、医師の指示に従って点眼薬を適切に使用し、患部を清潔に保つことが大切です。
  • 術後の生活制限
    一定期間は目元を強くこすらない、シャワーで顔を直接濡らさないなど、医師からの指示を守って生活しましょう。
  • 定期検診
    術後の定期検診を受けることで、万が一トラブルが発生しても早期に発見し、適切な対処が可能となります。

まとめると、適切な術前・術後ケアと定期検診をしっかり行っていただければ、失明に至るリスクは非常に低いとされています。

Q:手術は夏場を避けたほうがよいでしょうか?

A:この質問はしばしばいただきます。おそらく「夏は汗が目に入るから良くないのでは?」という推測から来ていると思われます。

しかし、夏場とそれ以外の季節で術後細菌性眼内炎の発症リスクが変わるというエビデンスはありません。 もし仮に夏のリスクが高いのであれば、医療機関はその時期に手術を行わないはずですが、 実際にはそのような事実はありません。

Q:目を開けたままできるか心配です。

A:手術では開瞼器という装具でまぶたをやさしく保持します。 そのため、ご自身で頑張って目を開け続ける必要はありません。リラックスして臨んでいただけます。

Q:長期間のICL使用による問題はないでしょうか?

A:以前は長期予後として緑内障や白内障が懸念されましたが、現在のICLはレンズ中央に小さな穴がある設計のため、これらの晩期合併症は大幅に減少しています。

さらにICLの特長として、万一トラブルが生じた場合でもレンズを抜去(または交換)できる可逆性が挙げられます。 これは他の屈折矯正手術にはない有用なポイントです。

Q:今後中高年になってからの生活に支障はありませんか?

A:リスクのない外科手術は存在しません。ICLも同様で、「手術で得られる利益」と「起こりうるリスク」を慎重に比較し、利益が大きく上回る場合にのみ適応となります。

費用面については、一見高く感じられるかもしれませんが、1日使い捨てコンタクトレンズを長年使用する費用と比較すると、 長期の観点(lifetime value)ではICLの方が有利となるケースが多く見られます。

ICLの施術を受けた人へのインタビュー

Q

手術前、どんなリスクが不安でしたか?

インタビュー回答者のイラスト

一番不安だったのは、やっぱり長期的な影響ですね。 10年後、20年後、さらには50年後に白内障や緑内障のリスクがどうなるのか、その点が最も心配でした。

実際、保険診療をやっている眼科の先生たちって、自分ではICL受けていない人が多いんですよ。 それが10年くらい手術を躊躇していた理由でもあります。

Q

カウンセリングではどんなリスクの説明を受けましたか?

インタビュー回答者のイラスト

白内障のリスク、緑内障の可能性、それから結膜炎や角膜炎といった炎症のリスクについてですね。 かなり具体的な数値を使って説明してもらいました。

統計的なデータを見せてもらって、「このくらいの確率で起こる可能性があります」「もし起きた場合はこう対処します」という感じで、 きちんと説明を受けました。 数字で示してもらえると、漠然とした不安が少し整理される感じがしましたね。

Q

医師によって意見が分かれていたそうですが?

インタビュー回答者のイラスト

そうなんです、面白いくらい意見が分かれていました。 ポジティブな先生は「ICLは白内障治療の分野で長年培われてきた技術がベースだから、技術的に成熟している」って言うんです。

「レーシックとは違って、30年後でも問題ないというエビデンスが蓄積されている」という説明を受けて、それが最終的な決断の後押しになりました。 知り合いの眼科医からもICLを勧められたのも大きかったですね。

Q

術後、予想外の症状はありましたか?

インタビュー回答者のイラスト

まぶしさを感じるのが思っていたよりも強かったんです。 でも半年くらいしたら慣れてきて、今では全然気にならなくなりました。一時的な症状だったみたいです。

Q

リスクを知った上で、今の満足度はどうですか?

インタビュー回答者のイラスト

仕事柄、手元を見る作業が多いため、視力は1.5のように高くせず、0.9程度に調整してもらいました。おかげで眼精疲労を避けながら日常生活を過ごすことができ、満足しています。 いろいろ不安はありましたけど、きちんと情報収集して、信頼できる医師と相談を重ねることが重要だと改めて感じました。

※本インタビューで紹介しているのは、あくまで一人の体験談です。ICL手術のリスクや効果、術後の見え方などには個人差が生じます。医学的な情報については、必ず医師の診断を仰ぐようにしてください。

監修
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金沢文庫アイクリニック
老眼のデメリットよりも遠くが見え続けることに
メリットを感じる方にはICLを受ける価値があるでしょう
樋口 亮太郎 院長
樋口 亮太郎 院長

将来老眼になることが懸念材料となり、ICLをしようかどうか迷っている方に向けてお話をします。

個人差はありますが老眼は避けて通れません。ICL後に加齢により老眼になった場合、近くのものは見えづらくなり老眼鏡が必要になります。一方でICLによる近視の矯正力は継続するので、遠くのものはクリアに見え続けます。

老眼のデメリットよりも、裸眼で遠くが見えるメリットに価値を感じる方にこそ、ICLをお勧めしています。

金沢文庫アイクリニック
樋口 亮太郎院長

横浜市立大学医学部付属病院にて臨床研修後、同大学眼科学教室に入局しました。横浜南共済病院、横浜赤十字病院、横浜市立大学医学部付属病院で眼科臨床の研鑽を積んだのち、1999年にはアメリカ・マサチューセッツ州にあるハーバード大学医学部において異種(モルモット、マウス)角膜移植免疫の研究に従事し、同時に世界の最先端の研究を間近で見聞してまいりました。
2014年7月に金沢区に金沢文庫アイクリニックを開院しました。

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1991年 佐賀医科大学医学部卒業、横浜市立大学医学部付属病院臨床研修医
1993年 横浜南共済病院眼科
1995年 横浜赤十字病院眼科
1996年 横浜市立大学医学部眼科助手
1999年 米国ハーバード大学医学部Schepens Eye Research Institute研究員
2002年 Research fellowship certificate, Harvard Medical School
2002年 横浜市立大学医学部眼科助手復職
2002年 横浜南共済病院眼科 部長
2003年 医学博士(横浜市立大学医学部)
2014年 金沢文庫アイクリニック開設

アクセス

所在地
〒236-0042
神奈川県横浜市金沢区釜利谷東2-16-32
トライアンジュ文庫2F
アクセス
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時間
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・予約時間はあくまでも来院時間であり、診察開始時間ではありません。また、検査の内容により、順番が前後することがあります。

当サイト掲載の医療行為(ICL)について

■ICLに通常必要とされる治療内容
・手術前:適応検査、術前検査
・手術当日:ICLの挿入手術
・手術後:検査・診察
■治療期間・回数:10分程度の日帰り手術(1回)
■標準的な費用:65万円程度(※2024年3月時点で当編集チームが独自調査した結果)
■主なリスクや合併症
・ハロー・グレアと呼ばれる、夜間の光のにじみやまぶしさを自覚することがあります。
・術後に傷口から細菌が入ることにより、眼内に炎症が起こることがあります。