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本メディアは金沢文庫アイクリニック 樋口亮太郎院長の監修のもと制作しています。
過剰な矯正を避けることで老眼の影響を軽減し、患者の将来を見据えた治療を重視する金沢文庫アイクリニック。
白内障をはじめとする内眼手術(眼内手術)の実績は2014年から2025年2月の間に32,000件にのぼり、
確かな技術と豊富な手術経験を持つ。
ここでは、ICLの眼内レンズに寿命があるかどうかについて解説しています。眼内レンズの交換が必要となるケースなどについても紹介しているので、ICLの手術を考えている方はぜひチェックしてください。
眼球内に「眼内レンズ」を移植することで近視などを矯正することができるICL。
眼内レンズは耐久性が高く、生体適合性にも優れている素材でできており、メンテナンスしたり交換したりする必要も基本的になく、ほぼ永続的に使用できます。
コラマーというプラスチックとコラーゲンを組み合わせた柔らかい素材でできているICLは人体になじみやすく(生体適合性が高く)アレルギー反応や炎症が起きにくいレンズです。
そのため、長期間目の中に入れることができます。何十年も先、老化による白内障の手術を受ける日まで快適に使用できます。
親水性アクリル素材を用いたICLもあります。人体になじみやすく耐久性もあり、加工がしやすく細かな設計も可能ですが、長期的な安定性に関するデータは限られており、2024年12月時点で厚生労働省の認可も受けていません。
挿入した眼内レンズは、手術で取り出すこともできます。
この点がレーシック(レーザー照射で角膜の形状を変えて視力を矯正する手術)との大きな違いです。レーシックは角膜を削る手術であり、一度削った角膜は元に戻すことはできません。一方ICLはレンズを取り出せば元の眼の状態に戻すことが可能です。万が一、白内障などの病気を患った場合にも、眼内レンズを取り外してから通常の治療や手術を行えます。
ICLを挿入した際に、大きな度数ずれが起きるケースがあります。頻度は非常に少ないですがゼロではありません。そのような場合は術後早期にICLを交換する必要があります。
ICLの手術後に近視のリバウンドが起こることは少ないと言われていますが、何らかの病気や体調などにより、視力に大きな変化が生じてしまう可能性はゼロではありません。
そうした場合には、挿入した眼内レンズでは満足な視力が得られなくなることもあるでしょう。このようなケースでは、眼内レンズの取り出しや交換を検討することになります。
緑内障、白内障といった眼の病気にかかった場合にも、治療するために眼内レンズを取り出すことがあります。眼内レンズが挿入されたままでは、治療や手術に影響が及んだり、経過観察に支障をきたしたりする恐れがあるからです。
このように眼内レンズを取り出すことで通常通りの治療や手術を受けられるという点は、レーシックと比較したときに大きなメリットとなります。
A:ICLに関して、レンズの耐久性や寿命についてご心配される方は少なくありません。まずご安心いただきたいのですが、ICLで使用される眼内レンズは、耐久性が高く、また、私たちの体との相性も良い(生体適合性に優れた)素材で作られています。
そのため、基本的にレンズのメンテナンスを行ったり、定期的に交換したりする必要はなく、多くの場合、永続的にご使用いただくことが可能です。
現在主流のICLのレンズは、「コラマー」という素材でできています。これは、プラスチックとコラーゲンを組み合わせた、とても柔らかく、眼になじみやすい素材です。この生体適合性の高さから、アレルギー反応や炎症が起きるリスクも低いとされています。ただし、ジェルネイルアレルギーがある方は注意が必要です。
ですから、一度眼内に移植すれば、長期間にわたって快適にお過ごしいただけます。実際に、何十年も先の将来、白内障の手術まで問題なくご使用いただける方がほとんどです。
ちなみに、ICLのレンズには「親水性アクリル素材」を用いたものも存在します。こちらも体へのなじみやすさや耐久性を持ち、細かなレンズ設計が可能というメリットがありますが、長期的な安定性に関するデータはまだ十分とは言えません。2024年12月時点では、日本の厚生労働省の認可は受けていない状況です。
A:はい、ICLの大きな特徴の一つとして、挿入した眼内レンズを再び手術で取り出すことが可能である、という点が挙げられます。
この点は、レーシック(レーザーを角膜に照射して角膜の形状を変化させ、視力を矯正する手術)との重要な違いとなります。レーシックの場合、一度削って形状を変化させた角膜は、元の状態に戻すことができません。
一方、ICLは、万が一トラブルが生じたり、ご本人の希望があったりした場合でも、レンズを取り出すことで手術前の状態に近づけることができます。
たとえば、将来白内障など他の眼の病気を発症した際にも、ICLを取り外すことで、通常どおりの治療や手術が可能です。将来の変化に備えて柔軟に対応できる点は、視力矯正手術の中でも大きな安心材料と言えるでしょう。
A:基本的には長期間ご使用いただけるICLレンズですが、いくつかのケースでは交換を検討することがあります。
非常に稀ではありますが、ICLを挿入した後に、予測と実際の視力矯正効果との間に大きなズレ(度数ズレ)が生じることがあります。
このような場合は、手術後なるべく早い段階で、適切な度数のレンズに交換する処置が必要になることがあります。
手術後に近視が大きく戻ってしまう「リバウンド」は少ないと言われています。
しかし、他の眼の病気や体調の変化など、さまざまな要因によって、手術後の視力に大きな変化が生じる可能性も考えられます。
そのような場合、挿入している眼内レンズでは十分な視力が得られなくなることがあります。このときには、レンズの取り出しや、新しい度数のレンズへの交換を検討することになります。
例えば、緑内障や白内障といった他の病気にかかった場合、その治療を進めるために眼内レンズを取り出すことがあります。これは、眼内レンズが挿入されたままだと、病気の治療や手術の際に影響が出たり、その後の経過観察がしにくくなったりする可能性があるためです。
このように、必要に応じてICLを取り外すことで、他の病気が見つかった場合でも、通常どおりの治療や手術を受けることができます。取り外しができるという柔軟性は、将来の変化にも対応できるという点で、レーシックにはないICLならではの大きなメリットです。
ICLを選ぶ際、寿命についてどのような不安がありましたか?
正直なところ、手術前は長期的な影響について不安がありました。
特に10年後、20年後、さらには50年後に白内障や緑内障のリスクがどうなるのか、という点が懸念事項でしたね。
保険診療の眼科医の先生方の中には、ICLの長期的な影響について慎重な意見を持つ方も多く、
実際に眼科医自身がICL手術を受けているケースが少ないことも、不安材料の一つでした。
慎重な姿勢の先生からは「まだ歴史が浅いから、数十年後のことは誰にも分からない」という意見を聞くこともありました。
医師からはICLについてどのような説明を受けましたか?
カウンセリングでは、とても詳しい説明を受けました。
カウンセリングを担当してくださった医師からは、「技術的に成熟していて、白内障治療で培われた長い歴史があるから、長期的な問題はないだろう」という根拠のある説明をいただき、最終的にICLを受けることを決意しました。
また、白内障や緑内障、結膜炎、角膜炎といった合併症のリスクについても、具体的な数字を交えて説明していただきました。
リスクはゼロではないものの、十分に管理可能なレベルであることが理解できました。
※本インタビューで紹介しているのは、あくまで一人の体験談です。ICL手術のリスクや効果、術後の見え方などには個人差が生じます。医学的な情報については、必ず医師の診断を仰ぐようにしてください。
加齢により白内障が発症して、その手術を受けるまでは基本的にレンズを入れたままで問題ありません。当院では半年から1年おきに定期健診をしているので、不安なことがあれば遠慮なくご相談ください。
なお当院はICLや白内障など内眼手術の実績が25,000件以上(2024年3月時点)にも及びます。ICLに関しても、その後の加齢による白内障に関しても相談が可能です。
■ICL手術に通常必要とされる治療内容
・手術前:適応検査、術前検査
・手術当日:ICLの挿入手術
・手術後:検査・診察
■治療期間・回数:10分程度の日帰り手術(1回)
■標準的な費用:65万円程度(※2024年3月時点で当編集チームが独自調査した結果)
■主なリスクや副作用
・ハロー・グレアと呼ばれる、夜間の光のにじみやまぶしさを自覚することがあります。
・術後に傷口から細菌が入ることにより、眼内に炎症が起こることがあります。